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サイト「Related Worlds」に関するつぶやき。
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童話賞受賞しました。
こちらでの連絡が遅くなりました。

サイトには直接関係はありませんが、一応管理人情報として本名での応募ですが、公式発表が出たので、おしらせいたします。

この度、第45回JX-ENEOS童話賞にて、優秀賞をいただきました。
⇒『童話の花束』http://www.jx-group.co.jp/hanataba/


まさかまさかの自分でもびっくり仰天です。
学生の頃、第42回の時に一度応募させていただいたのですが、あとになって読みかえせば「これはもう平凡すぎるよなあ」という内容だったのでもちろん賞にはかすりもせず。それから卒業後仕事が忙しかったこともあり、なかなかネタも思いつかず応募にまでいたらなかったのですが、今年度ようやく時間がとれるような生活になってきたので、じゃあまた挑戦してみるか、というそんな経緯です。
とはいえそう簡単にネタが浮かぶはずもなく。されど、浮かべばあとは書くのに一日とかからず。
そうして応募したのが今回優秀賞をいただいた作品「あの世の注文」です。

これはもうみんなに自慢してまわるぞーという勢いで公式発表後に親類やら仲の良い友人やらに言いふらしていたわけですが、まずですね、自分でつけたタイトルすら口に出すのがなんと恥ずかしいことかを思い知ることになったわけです。「どんな話?」と訊かれて、これこれこうだ、と説明するなんてもってのほか。あとはすべて「童話集が出たら読んでください…!」の一言です。
とても嬉しいことに、選考委員の児童文学者、西本鶏介先生に監修・校正をしていただいたので、自信を持っておすすめできるかと思います。


ということで、もしご興味がありましたら、おそらく今年の12月頃に受賞作品集が発行されるかと思いますので、お手にとっていただけると嬉しいです。豪華、プロのイラストレーターさんの挿し絵付きフルカラーですよ!
詳細は今後公式HPの情報を見ていただけると嬉しいのですが、おそらく公式さんでプレゼント企画(返信用切手を送るとお届けしてくれる!)ですとか、全国のENEOSサービスステーションに置かれる予定ですとか、そんな感じで手に入るのではないかと思います。

今は、来月に東京で授賞式とパーティーが待ちかまえているので、ワクワクしつつドキドキです。とりあえず、私も早く作品集を見てみたい! というのが本音であります。
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セルティナ08「昔の話とマルシェ・ド・ノエル」更新
『セルジュとティナ』、ずいぶんとお久しぶりな更新です。
第8話タイトルは「昔の話とマルシェ・ド・ノエル」となっております。

今日は、この次の話となる9話の草稿を終えたところでして、頭の中がすっかりクリスマスモード一色です。まだ9月なのに…!
ちなみに8話を書いていたのが2月のこと。こちらもまったくクリスマス関係ない時期でした。

おっと、先に今回08のテーマを紹介。
「消えないケガの跡ある?」から持ってきます。テーマは完璧に後付けです。
セルジュにとっても、ティナにとっても、「兄貴じゃない」騒動は心に刻まれたまま消えていません。セルジュはティナの言葉通りに受け取ってしまったため。ティナはセルジュにそう受け取られてしまったため。

この話は、主に舞台参考をフランスにしているため(フランスをモデルにしているわけではありません)、フランス語を中心としてちらほら出てきます。クリスマスではなくノエル。メリーゴーラウンドではなくフランス語風にカルーセル。セルジュ、という名前もフランス語圏の男性名です。(ちなみにセルジュを他国語圏に変換するとひとつに「セルゲイ」があります。あれ、どこかで聞いたことのある名前…?)

さて次の話は、この物語の大元となった出来事を。それから、聖夜のお話を載せる予定です。

セルジュの株がどんどん下がるよー。

自負と偏見
先日の7月に、ジェイン・オースティン(小山太一訳)の『自負と偏見』が出版されたということで、以前から気になっていたのもあり、これを機会にその新訳版を読んでみることにしました。

私は他訳者の方々が翻訳した"Pride and Prejudice"を読んだことがないため、一概には言えませんが、新訳ということもあってか、序盤からとても読みやすい文章でした。
事前の情報から、題名からは想像できないおもしろさ、私のだいすきな『あしながおじさん』とも並べて紹介されるほどの恋愛小説、ということは聞いていたので、これはもうぜひ読まなければいけないっ!と思いまして手に取った本なので、はなからお堅いものを想像はしていなかったのですが、たしかに何も知らないひとが単に「自負」やら「偏見」やらの熟語がタイトルにあったなら、私のようなジャンルが好みの読み物好きにはあまり手に取らないタイプなのだろうなと思います。

いえ、でも今回出版された文庫は表紙がすてきなイラストなので、もしそういった事前情報がなくても、私なら表紙で手に取ることはあったかも…(笑)
ちなみに表紙はこちら。

ヒロインは5人姉妹の次女エリザベス。んでもってヒーローはイケメン上流階級、領地持ち豪華屋敷持ちの主ダーシー。
序盤はエリザベスの姉ジェインと、近くに越してきた資産家ビングリーのなかなかの青春っぷりな運命的な出会い話ですが、そこで開かれた舞踏会でのもう一つの出会いが話の主、エリザベスとダーシーです。ダーシーはビングリーの友人としてやってきたのですが、彼がその舞踏会でエリザベスを一目見て放った一言が最高ドタバタ恋愛ものの始まりです。

「ふん、まあ悪くはないな。だが、心が動くほどの美人じゃないね。それに今のところ、僕は他の男に袖にされたお嬢さんと踊って箔をつけてやる気になれないんだ。(略)」(p.19)

この一言を耳にして、賢いエリザベスさん、たいそうお怒りになられました(笑)それからというもの彼女はほとんどこの舞踏会での出会いのシーンをずいぶんと根に持っておられます。

さて、面白いことが始まるのはここから。ちょっと長いけど引用させていただきます。

 ミスター・ビングリーが姉にどれほど恋心を抱いているかを観察するのに忙しかったので、エリザベスは自分自身がミスター・ダーシーの関心を惹いていることにちっとも気づいていなかった。最初のうち、ミスター・ダーシーはエリザベスが美人などと認める気はさらさらなかった。舞踏会で見たときも感心しなかったし、次に会ったときはあら捜しのために目をやっただけだった。ところが、あの娘の顔立ちには何の取り柄もないと決めつけ、連れにも公言したその瞬間、表情豊かな黒い瞳のせいでエリザベスの顔がひどく知的に見えることを彼は発見してしまったのである。いったんそう気づくと、彼の自尊心にとって不都合な美点が次々と見つかってきた。批判的に見ていたときには均整をそこねるような欠点がいろいろ目についたものだが、今となってはエリザベスの姿が軽やかで気持ちいいことは認めるほかなかったし、立ち居振る舞いが上流の令嬢のものではないと自分に言い聞かせても、彼女の屈託のなさ、いたずらっぽさには惹かれてしまうのだ。ところが、当のエリザベスはそんなことなど全く知らなかった。――彼女にとってダーシーとは、いつでも不愉快そのものの男、自分のことを「踊りたいほど美人じゃない」と言い放った男だったのだ。(p.38)

もう、もうおわかりでしょう!!
ダーシーさん、これがあってからというもの、エリザベスにますます惹かれていってしまうのです。

さて、ここからがこの小説のタイトルが"Pride and Prejudice"(自負と偏見)でなければならない大事な流れ。
上記のとおり、ダーシーはとんでもない上流階級。生まれが生まれなだけに、誇り高い部分を持っているので、本当の彼を知らない人たちからはたいそう気位が高く見られます。(彼自身が、低い階級に対してぞんざいな態度をしているというのもある。)
5人姉妹の母もそうですが、エリザベスなんかは最初が最初だったので、えらくダーシーを嫌い続けるのです。
おかげで二人のすれ違いっぷりがたまらない!

このすれ違いは、実際に読んでもらってにやにやしてもらうしかないんですが、最後はちゃあんと丸くおさまるのでご安心ください。

この話が200年も前に作られたものとは思えないほどのキュンキュンものです。
イギリスが舞台の、貴族社会、「紳士ならびに淑女のみなさま」――な時代の話なので、恋愛に関してもちゃんとマナーにのっとって描かれています。女性は貞操を守らなければならない、そういった意識がきちんとある時代。
ひとつ駆け落ちなどという事件(5女のリディアの話)が生じるととんでもない騒ぎになります。私はこのあたりよくわかっていなかったので、駆け落ちした女性側の家族がなぜ決闘してまで相手の男に結婚するように求めるのか不思議でした。
「駆け落ち=家名に大きく傷が付く行為」というものが、なんとなくでしか理解できていないので、もっと勉強が必要ですね。

話がそれましたが、リディアの件はおいといても、ダーシーやビングリーはそれぞれ相手の女性や家族にたいしてちゃんとした手順を踏んでいるので、私はやっぱり現代恋愛小説よりずっとこういった時代の恋愛小説のほうが好きだなあと思うのです。

まあ、これも偏見なのかもしれませんが。 

一次創作小説バトン
暑いですね暑いですね暑いですね

暑くてほとほとまいります。職場が最寄りの駅より徒歩20分という炎天下の道のりなので、今年はとうとう日傘なるものを買いました。これで少なくとも腕時計焼けは気にしなくてすむかも…?

先日は、映画「マレフィセント」観たり、「思い出のマーニー」観たり、BUMPのライブに参戦したりと、うふふあははな日々を送りましたが、BUMPライブが終わってしまった時点で私の今年の夏はもう終わったな感がしてなりません。わーん、さみしいよー

さて突然ですが、セルティナ書けない勢いが別の方へと向きまして、創作バトンを拾ってきたので特に誰に渡すというわけでもありませんが自己満足で答えたいと思います。長いよー。

あ。他にも私に訊きたいことなどありましたら、匿名でも全然よいのでぜひこちらにどうぞ!(作品内容についてでもいいのよ。※答えられる範囲で答えます)
http://ask.fm/harunoyuu



 
フーラス15-2更新しました。
「アナと雪の女王」のDVDが発売となりまして、その販売方法にぶつくさ文句を言っていた私ですが、負けました。やっぱりほしいものはほしい、ということでさっそく購入です。
エルサがだいすきです。オラフもだいすきです。
でもあのストーリーで主人公をやるのなら、やっぱりアナだなあと思います。
「戴冠式だー!」っておおはしゃぎするアナが我が家の某王女に重なって見えまして大変ほほえましい…!


フーラス15-2更新しました。

六章「悲しみと怒り」で「今までにも魔法を必要とする危険な状態」の大きなひとつが今回更新した分と言えるでしょう。
ベルナール先生はこの先ずっとこのことを悔いることになる、というのは、もうすでに12章でかいたとおりです。


いつも拍手・ランクリありがとうございます。


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