忍者ブログ
サイト「Related Worlds」に関するつぶやき。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

チャーメインと魔法の家
ついに!ついに、私が何年も何年も待ち望んでいたハウルの動く城3が発売となりました。
(ほんとうは、発売日当日に手に入れるはずだったのが、ネット予約で店頭受け取りにしており、発着の時間を計算しなかったために発売日翌日の受け取りになってしまいましたが…)

でもって、お気に入りの物語を手に入れたらひと息に読んでしまうのが私のクセでありまして、もちろん、4時間超の残業のあとでも例外はありません。0時頃に読み始めた『チャーメインと魔法の家』。読み終わって本を閉じたのは、すでにおひさまがのぼった4時過ぎでした。

さて、以下は感想となります。
これから読み始める方をがっかりさせるわけにもいかないので、以下折り畳みより、テンションのまま綴ったわたくしめの感想なんぞを読みたいという方がおりましたら、薄い色をつけておりますので反転をお願いいたします。





だいすきな人のだいすきなシリーズ。大切にじっくり読みたかったので、今回はとくに1ページ残らずと目を通しましたよ。

イギリスで初めて出版されたのが2008年。5年前となりますか。
私の聞いた話が間違っていなければ、ダイアナさんは2004年の映画『ハウルの動く城』を見てインスピレーションがわき、"HOUSE OF MANY WAYS"を執筆するにあたったとか。なるほど、読んでいて〈宿なし〉がどことなくヒンに似ているような気がしないでもありません。(ただし、ヒンは年とった犬ですが〈宿なし〉はまだ子犬)

そして、ふと思ったのが章題。翻訳されたものではありますが、1巻に似たものがちらほら。中身の翻訳された文もそうですが、今回訳者が市田さんに変わっていますが、1巻2巻の西村さんのものをちゃんと引き継いで書いておられるなあと思いました。(そこだけまず心配していたことだったので)

主人公のチャーメイン。私が想像していたものより、ずっと強烈?でした。市田さん曰く「家事能力皆無の本の虫」!まさにそう!なにをするより本が一番。途中で登場するピーターに対する言い方もちょっとキツイ…とはいえ、私もピーターにはいらっとさせられましたけれど。
かくいうピーター。さすがしっかりもののお母さんに育てられたこともあり、やらなきゃいけないことはやるという意志と行動力はしっかり持っています。ただ、なんでも失敗ばかりするのがネックなところ。
私が読んでいていいなあと思ったはチャーメインとピーターのかけあいです。お互い相手に良い印象は持っていないのだけど、なんか会話がおもしろい。例えばp.105-106の「今日って何曜日?」から始まる会話。今日が何曜日なのか知りたいチャーメインと、ふきんの場所が知りたいピーター。どっちも譲らないからめんどうったらありゃしない。

そして次の章。「七章 ソフィー・ペンドラゴン夫人」
作中の話によると、このチャーメインの舞台は1巻の荒地の魔女の戦いから3年の月日が流れているようで、2巻で生まれたモーガンは2歳。「ママ、ママ、ママ!」と舌ったらずな言葉と笑顔は超かわいいです。しかし、ソフィーよりモーガンより、強烈な登場を見せてくれたのが男の子〈キラキラ〉。その正体は言わずもがなですが、ちょっと、なにやってんの(笑)と思うくらいの登場シーンを見せてくれました動く城の魔法使い。〈キラキラ〉を見たソフィーの表情が目に浮かぶようです。そりゃあ、「ぞっとしたような顔」しますって。「その顔は火のように赤くなり、息子の頭ごしに男の子をにらみつけていました。」わーもうこの夫婦最高…!!(笑)
カルシファーも健在で、どうやらソフィーはカルシファーとハウルにモーガンの子守を頼んで、ヒルダ王女からの依頼に協力しに来たようですが、ハウルはハウルでモーガンがママのそばを離れて泣きやまないことを理由にソフィーを手助けに来たという、そんな経緯。それにしたって、ハウルの話し方はいらっとさせられてしようがない。冒頭でダイアナさんが「思わぬ姿をとっているハウルの言動には、みなさんもいらいらすること請けあいですよ。」とおっしゃっておりますが、もう、たしかにそのとおりです。ソフィーは〈キラキラ〉を頼りにしつつも、常にそのしゃべりかたに怒っていて、ああこの二人三年たっても変わらないなあと微笑ましくも思いました。

ソフィーが登場してから、話が一気に動き出したかなという感じです。裏で動き始めるハウルとソフィー。チャーメインの協力と、魔法の家の調査を行っていたピーターの活躍。そして登場、ルドヴィク王子。三章で登場したラボックが実はすべての元凶だったと知るのは、やっぱり物語終盤になってからです。伏線のはりかたとその回収方法にいつも感激してしまいます。
ラボックはほんとうに気持ちの悪い生き物ですね。思わず「うへっ」と言いたくなるような、そんな悪魔。まるで蝶の幼生に寄生する蜂のよう。だめだ、ほんと気持ち悪い。事実、ラボックは昆虫のような姿かたちをしているので、寄生ハエや寄生ハチがモデルなのかもしれません。

ラストはまたもやってくれましたジャマールの犬!こら、こいつ2巻でもパクリとして、3巻でもパクッ。そして、なんと子犬まで…!それから、正体がわかった〈宿なし〉も大活躍です。
とはいえ、今回一番の活躍をみせてくれたのはカルシファーでしょうか。「おいら戦わなくちゃ」「ソフィーに命をもらったかいがないってもんだ」かーっこいい!

主人公はチャーメインですが、すっかりペンドラゴン一家の話になってしまいました。チャーメインも無事に図書室での仕事に就け、〈ハイ・ノーランドのエルフの宝の守り手〉という称号も得ました。ピーターはピーターで、やっぱり彼はファンタジーの王道、実は王位継承者。

でもなによりハウルの家族のやかましさったらないですね。





PR
COMMENT
Name:
Title:
URL:
Message:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Pass:

| prev | top | next |
| 174 | 173 | 172 | 171 | 170 | 169 | 168 | 167 | 166 | 165 | 164 |
プロフィール
HN:
春野悠
HP:
フォト
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ  [PR]
  /  Design by Lenny