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誰かに捧げる物語
日本人の本では見かけることは少ないと思いますが、外国の本を読むと、よく物語の冒頭に「――へ」とか「――に」とか「――へ捧げる」とか書いてあります。
例えば、

「スティーヴンに捧ぐ」/「This one is for Stephen」(原書)
『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

「for Jessica, who loves stories,
  for Anne, who loved them too,
and for Di, who heard this one first.」
『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K.ローリング

「娘ミリアム・ビティアに捧げる」
『ネシャン・サーガ ヨナタンと伝説の杖』ラルフ・イーザウ
 

というもの。
私は本を開いた時にこういうのが書いてあると、なんだか良いなぁって思います。 
日本だと、あとがきによく感謝の言葉が載せられてあったり、漫画(少女漫画に多いかも)は巻末にSpecial Thanksと銘打って載せてあるけれど、それともまた違うような気がするんです。
また美女と野獣かよ、って話になるんですが、『ベルの素敵なプレゼント』でベルがビーストに自分で作った本を贈る話があります。
物語って人に贈ることができるんだなって改めて思いました。作品の冒頭にある人の名前を書いて、この物語をあなたに捧げる、ってすごく素敵なことだと思うんです。
多くの人に読んでもらいたいという思いもあるけれど、まず誰より先に読んでもらいたい人がいる。そんな想いでできた物語は、なんていうか…愛がつまってるなぁって感じるんですよね。この作者は絶対にこの物語を適当になんか作ってないなって。
残念ながら今の私にそんなことはできないんですが、いつか「この人に贈りたい」っていう想いで物語が書けたらいいな、っていうのがちょっとした夢だったりします。
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