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サイト「Related Worlds」に関するつぶやき。
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暴君、呆然、火がぼうぼう
「そうじゃなくて! ネコの容貌をよく見て、ミグ!」お母さんが叫んだ。
 こんな大声じゃ、マライアおばさんが目を覚まさないわけがない。おばさんはどなった。「泥棒? 家に泥棒が入ったのかい?」
 私はネコを見てみた。私の枕の上でくつろいで寝そべってるところは、ますますネコ型のパジャマ入れみたい。ネコは落ち着いた目つきで私を見返した。
「なんでもありません、おば様! 脂肪がついちゃったわって言ったんです」お母さんは大声でおばさんに返事したあと、声を落として私にささやいた。「ね、ラヴィニアそっくりでしょ?」
「そうだよ、明日教会に行くときには帽子がいるよ!」おばさんが叫び返した。
「暴君、呆然、火がぼうぼう」階段で話を聞いてたクリスが、茶々を入れた。
「なんて言ったんだい?」マライアおばさんがわめいた。

――『マライアおばさん』より


久々の引用(しかも長い)ごめんなさい。最近また『マライアおばさん』を読み返して笑わせてもらったので、ついその勢いで。
随所に見られるクリスの茶々がお気に入りです。
やっぱりダイアナさんのこのユーモアのセンスとテンポの良さは憧れます。
特に言葉遊びが入ってるってところ。原作だとどうなってるんだろう、と思いつつ、翻訳する時に英語の言葉遊びを日本語に直すのは大変だろうなとも思います。その点で、DWJ作品の翻訳者の中では田中さんと野口さんが好きかなぁ。

さて、フーラス、一月空けてすみませんでした。
今回のページ(10-4)は、二人の"らしさ"がよく出ている場面じゃないかな、と自分でも思います。だから終始、書いていて楽しいシーンではありました。まぁ、久々に二人まともに(まともか?)会話をしたってこともあるのですが。

不在中、たくさんの拍手ありがとうございます。更新していないにも関わらず、アクセス数に変わりなかったというのも少し驚きました。
次回は(たぶん)一カ月空けるようなことはないと思うので、今後もよろしくお願いします。



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