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サイト「Related Worlds」に関するつぶやき。
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JX-ENEOS童話賞 授賞式のこと。

この記事を書くに至るまで、なかなかどうして時間がかかったかと申しますれば、あの日の出来事と、自身の気持ちの整理がうまくできなかったからでございます。

11月21日(金)都内某有名ホテルにて、このたび優秀賞をいただきましたJX-ENEOS童話賞の授賞式が行われました。授賞式という場に招待を受けるというのは人生初のことであります。
想像をはるかに超える豪勢な式でした。式とその後に行われたパーティで計何百人いたのでしょうか。

控室で初めて『童話の花束 その45』を手にしました。
私の作品のイラストは山形彰吾様に描いていただいたようです。事前にご本人様とはお話しをしてはいないのですが、私の想像通りの素敵なおじさんズを描いていただきましたことに感激。
誰でも読めるようにルビも全てふってあり、とにかく、ひとつの本として世に出してもらえたことがなによりも嬉しく思いました。
これが全国の教育関係施設およびサービスステーションのみならず、広く海外にまで届けられるとは…!この作品集が老若男女どれだけ多くの方々の手に渡るのか、もはや私の想像の域を超えてしまっています。

さて、授賞式。
拍手で迎えられ、目の前に広がる壇上に仰天しました。なんというか、陳腐な言葉ではありますが、まさにテレビで見るような世界です。小学生以下の部から順々に壇上に呼ばれ、JXグループの各社長の手から賞状を授与されます。壇上に上がる際に、受賞者のプロフィールを司会役の女性アナウンサーが話してくれるのですが、もうそんなもの一切頭に入ってこないほど緊張していました。
そして最優秀賞作品の朗読。作品ももちろん素晴らしいのですが、中井貴惠さんの朗読には大変感動いたしました。私自身、現在そういった仕事もしているため、とても勉強になります。こう、すーっと情景が頭の中に広がってくるんですよね。ああ、こんなふうに自分の作品を読んでもらえたら最高だろうなと思わずにはいられませんでした。

授賞式のあとは記念パーティです。
ホテルの食事が食べ放題!…ですが、私にとってはそんな場合ではありません。緊張をずーっと引きずっている身としては、食べ物などほとんど喉を通りません。
受賞者の方々のお話をうかがうことができました。なんというか、自分がいかに今まで狭い世界にいたのか思い知ることになりました。「今まで私は一体何をしていたのだろう」というちょっとした悔しさ。いや、「ちょっとした」ものではないくらい家に帰った後、悔しい思いをしました。今まで数々の童話賞等に応募し、賞を取られてきた方がおられるんですよね。一方で私は、夢を児童文学作家としているにもかかわらず、日本にどのような児童向け文学作品の公募があるのかを知らない。どこか、今回の童話賞で優秀賞を取って満足している自分がいる。それがちょっと許せない。

薫くみこ先生に挨拶へ伺った際、「がんばって!」とお声をいただきました。この業界(児童文学)は若い人が少ない。もっと若い人に頑張ってもらいたい。薫先生のお言葉を励みとして、今後はもっと頑張ろうという気になれました。

今回の受賞がある意味で私にとってのスタートになる。
優秀賞で満足などしていられません。次は最優秀賞をとりたい。他の賞にもばんばん挑戦。
パーティの後、受賞者の方とは「またお会いしましょう!」とお別れしてきました。それがたんなる夢や希望に終わらないように、今からでも遅くない、私はどんどん先に進みます。


追記となりますが、第45回JX-ENEOS童話賞の受賞作品集『童話の花束 その45』は、現在公式ホームページにてプレゼント企画が設けられております。送料分の切手を同封するだけで、ご自宅まで届けてもらえます。みなさま、これを機にぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。
詳しくは⇒http://www.jx-group.co.jp/hanataba/stories/hanataba/
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小さな物語
先月の授賞式は、春野悠さんより遥かに年上の僕にも、これからの人生の歩み方を再考させるような、とてもインパクトのあるひとときでした。あれから、そこそこの時間が経過して、そして思いました。若い頃は大それた夢を描いていたけれど、いまはすごくシンプルに、たとえ読んでもらえる人が少なくても、せめてその人たちの心に響くものを書きたいと。まあ、こうやって記すと恥ずかしいくらいキレイゴトだけれど、それでも懲りずに(いい年をして)作家を目指しています。
2014.12.11  00:22  Posted by H.K. | Edit
H.K.さん
コメントありがとうございます。
はははなんだか私の決意表明を読まれてしまったようで今更になってちょっとハズかしい…!
私も同じような思いかもしれません。多くの人に読んでもらうというよりは(それはもちろん多くの人に読んでもらうのがなによりですが)、作品を目にしてくれた人、私の作品が好きだという人を大切にして書いていきたい。やっぱり「好きだ」と言ってくれる人がいるというのはとても心強いです。
私も、H.K.さんに負けないように励みます…!
2014.12.17  10:29  Posted by 春野 | Edit
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